こんにちは、管理人のコリアンダーです。
コロナで今年は帰省せず、自宅にこもって過ごした年末年始。
あの「逃げるは恥だが役に立つ」の新春スペシャルを夫と一緒に視聴しました!
かつて子どもが生まれる前、DVDを買ってGWに2人で一気見してキュンキュンした思い出のドラマ。
今回の新春SPでは、子どもを授かり出産育児を乗り越えるお話だとか。
我が家の今とほぼ同じで超タイムリー!
そして内容は、日本の社会問題がてんこ盛りで、ちょっと詰めすぎではないかというレベルでしたね。
たくさんのテーマがありましたが、特に思うことがあったテーマについて、私の考えを備忘として残しておこうと思います。
サポートって何? 手伝いなの? 一緒に親になるんじゃなくて?
それそれそれそれ、それです。
「手伝えることある?」「手伝うよ!」というありがたい言葉、なんか引っかかる。
ありがたいものはありがたく受けるとしても、やっぱり引っかかる。
私の仕事だったの?
私の場合幸いなことに、夫には以前に一度このことを話して、夫婦間でそういったやり取りはなくなったけど、今度は娘が「私がやる!」となんでもやりたがる時に、「お手伝いして偉いねー」という声かけをする夫や周囲にまた違和感。
娘はお手伝いをしたいのではない。目の前に必要な仕事がある時に、それを自分でやりたいと思っているだけ。娘は当事者なんだ。
なんだか細かいことを口うるさくいうみたいで嫌だけど、周りの大人が「お手伝い」と言ってしまうと、娘の意識も変わってしまいそうで、娘から自然と出てくる自分でやりたいという気持ちを台無しにしてしまうのではないかと思ってしまうのです。
「いちいちそんなことまで気にするなと思うかもしれないけど・・・」と伝えたところ、夫は理解してくれて、良き夫に出会えて良かったと思う日々です。
最近の調理家電、ほんと、便利ですよ
おふくろの味。手作り料理。家事をテキパキこなして・・・
昭和の匂いがする価値観が、育児を始めるまで私自身にも根強く染み付いていました。
独身時代には料理教室にも通って(これは本当に良かったと今でも思っている)、出汁はしっかり取らなきゃとか、出来立て準備しなきゃとか、何でもかんでも便利な道具に頼りすぎて自分でできなくなっては困るとか、わざわざ大変な道を選ぶ傾向がありました・・・もともとの性格もあり。
子どもを産んでからわかりました。この染み付いている価値観の犠牲が、「子どもとの時間」「母親としての心の余裕」であることに。
それが好きなことなら、やった方がいいと思うんです。おやつを毎日手作りするとか、好きな人はやらない方が害だと思う。
でも私は、別に好きなわけでもなくて、「やったほうが良い」という謎の理由で、かなりの時間と労力を無駄にしていたなと今では思っています。
一日3食外食だったり、ジャンクフードばかりだったりというのは、子どもの食育や健康という視点で問題がある気がしますが、別に自分が毎食手間暇かけて手作りしなくたって、子どもの食育や健康に良い食環境を作ることはいくらでもできます。そのくらい便利な世の中です。
電気圧力鍋なんて、逆に料理のレパートリーが増えるわけだし、ミールキットや宅食は栄養面は考慮されていて、ほどよく取り入れれば自分ではなかなか使わない食材を食べられる上、準備や片付けの時間を削減したことで「○曜日は家族全員で寝る前にゲーム!」とか、「最近どう?」と改めてゆっくり会話をすることができるわけです。
思えば、台所に忙しそうに立つ母親に、今日起きたこと面白かったことを報告したのに、あまり聞いてもらえていなかったことがとても悲しかった時期がありました。
買ってもらった日本史の本が面白くて共感して欲しかったのに、母が家事で忙しすぎて、いくら待っても聞いてもらえない・・・一気につまらなくなってしまったことを今でも覚えています。
あの時代の母親たちは、今みたいに便利な物やサービスも少ないし、「母親像」のステレオタイプがとても強かったので、本当に大変だったのではと思います。
でも今は状況が違うし、変えていくべきだと私は思う。それは母親世代のやり方を否定するものではなくて、今の時代の子育て世代が一番良いやり方をやっている、それだけのことだと思います。
泣きたいのはこっちですよ(男目線)
妊娠で体調が優れず心身ともに限界になったみくりに対して、平匡さんが放った一言。
これ、私も実際夫に言われたことがありました。
悪阻が落ち着いて、産後どうやって乗り切ろうか会話していたとき。
「悪阻中、本当に辛かった・・・」
今思えば、「男たるもの・・・!」という考えが強い夫からこの発言が出たのは、本当に辛かったんだと思う。
でもあの時、私は自分に余裕がなさすぎて、悪阻で辛くて上の子の育児も家事も全部お任せしてしまっていたことを責められているという気持ちになり、「私だって辛かった!そんな簡単に言わないで!」と、言ってしまった・・・。
今回のドラマを夫と一緒に観たことで、その頃のことを無事謝ることができましたが(夫はそれで納得しているか不明ですが・・・)、
仕事と育児の両立、ワンオペなど、大変さがフィーチャーされるのが女性に偏っている点は、平等に向かおうとしているはずの社会の矛盾点ですよね。
周りの手も借りて、やっていきませんか?
↑の話と重複しますが、とにかく楽できるところは楽するべき。自分たちだけで解決しようとする必要はなく、コストはかかるので何でもかんでもというわけにはいかないけど、家事代行や託児なんかもうまく使うことは、贅沢でもなんでもないと思います。
私が住んでいる港区では、ラッキーなことに、産前産後の決まった期間、家事代行サービスの補助制度があります。なんと2時間1500円で家事をやってくれる。これを使わない手はない!その日の家事をお任せするのも一つですが、この時間で一緒に家事をばーっとこなしてしまう、作り置きもしておく、というのが私のやり方です。
同じく区の運営で、1時間500円で子どもを預かってくれる託児所があります。これは結構いろんな地域であるみたいですね。預ける時に「理由は問わない」というのが特徴。認可保育園と大きく違う点です。
週末、溜まった家事や細々とした用事、自分がやりたいこともあるのに、子どもが家にいることでなかなか手をつけられず、あっという間に土日の2日間が終わってしまう、ということはあるあるですよね。結果、子どもの相手も中途半端になってしまう。
それならば、決まった時間子どもを預けて、その間にやること一気に片付けてしまい、または思いっきり心身をリフレッシュさせて、そのあと子どもと心の余裕を持って一緒に過ごした方が、親も子も幸せ。
周りの手を使わない手は、ないです。
まとめ
今回の新春SPでは、これ以外にもジェンダーやルッキズム、職場での出産順番待ち問題、お腹を痛めてこそ問題(無痛分娩)など、本当にたくさんの社会問題がてんこ盛りでした。
多様化社会と言われる中、社会で一つの正解を探すことは無意味だと思いますが、もっと無意味な根拠なき価値観や偏見は無くしていくべきだと思います。
育児に関しては、両親から道ゆく他人まで、本当に周りから色々なことを言われますが、謎の価値観に対して「それは本当か?」と問い、自分なりの答えを持てる強さを持っていたいものです。
親の心に余裕があること。それが子どもと真剣に向き合うための最低限の条件だと思います。
そして、自分が無意識に同じように人を傷つけたりしないように・・・
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