Dear Zooは、2007年にアメリカで出版されて以来、世界中で読まれている名作の一つです。
1ページに3行程度のボリュームでシンプルな物語展開で、フラップをめくる簡単な仕掛けつきのため、0歳のお子様やはじめての英語絵本にもおすすめです。
『Dear Zoo』のあらすじと特徴
ペットを送って欲しいと動物園へ手紙を出す。しかし、動物園から送られてくるのはペットとして飼うのが難しい動物ばかり。「今度はへびを送ってきた」「へびは怖いから、送り返した」といった調子で、理由をつけて送り返すという流れです。
様々な動物(動物は絵だけの登場で、単語は本文には書かれていないので、必要であれば親が付け足す必要あり)や、送り返す理由が表現されていますので、ボキャブラリーを増やすためには非常に使いやすい一冊です。
『Dear Zoo』で英単語を覚える
Animals(動物)
以下の動物が登場します。
- Elephant
- Giraffe
- Frog
- Camel
- Monkey
- Dog
- Lion
注意点は、これらの動物は、絵に描かれていますが、単語が本文に登場しないという点です。
「They sent me a…」のあと、ぱらっとめくって動物の絵が見えるだけ。
ここで、私は動物の名前を付け足すようにしています。
形容詞
送られてきた動物を、「怖いから・・・」などの理由をつけて送り返します。この理由に、以下の形容詞が登場します。
- big
- tall
- naughty
- grumpy
- jumpy
- fierce
- scary
- perfect
『Dear Zoo』で英文法・慣用表現を身につける
句動詞の語順
「I sent him back」という言葉が何度も登場します。
これは、文法的には「send back」という句動詞で、目的語の「him」をサンドイッチのように挟んでいる状態です。
もちろん、文法の解説は必要ありませんが、定着のために、以下のような日常英語でも意識的に応用してみると良いでしょう。
Put on your T-Shirt.
→ Put it on.
→ Put your T-Shirt on.
ちなみに、「Put on it」とすることはできません。句動詞の目的語が代名詞の場合は、必ず句動詞でサンドイッチする必要があります。
『Dear Zoo』で思考力・表現力を身につける
『Dear Zoo』では、誰がみてもペットにできない動物が送られてきますが、1つ1つ、律儀に理由を説明して送り返しています。
理由をきちんと説明する態度は、大人としても見習うべきところではないでしょうか。
このあと紹介する親子あそびなどを通して、「嫌!」「要らない!」だけではない語彙を使った断り方を訓練するのがおすすめです。
『Dear Zoo』と同じ流れで、小腹が減ったからキッチンにおやつを頼むというストーリーで、親子どちらかがキッチンになり、おやつとは言えないものを送る。送られた方は、おやつにできない理由をつけて送り返す。
お子様が英語より日本語が得意な場合は、語彙の問題が思考力を鍛える妨げにならないように、この遊びを日本語でやってみてください。
英語の語彙力も高めるには、それを後から英語に訳して、新しい物語とするのも良いでしょう。元の絵本はあっという間に暗記してしまうと思いますが、同じリズムでさらにボキャブラリーを増やすことができます。
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