英語絵本『Where’s Spot?』の効果的な読み聞かせ方法

「Where’s Spot?」は、2003年にアメリカで出版されて以来、世界中で読まれている名作の一つです。Spotを主人公にした絵本はシリーズ化されていますが、その中でも特にメジャーなのがこの本です。

1ページに2行程度のボリュームでシンプルな物語展開、フラップをめくると動物が隠れている仕掛け絵本になっていて、0歳のお子様やはじめての英語絵本にもおすすめです。

『Where’s Spot?』のあらすじと特徴

お母さんがSpotを探しています。「もうご飯の時間なのに、どこに行ったのかしら?」

「ドアの裏に隠れているのかしら・・・?」などと言いながら、家の色々な場所が描かれたフラップをめくると、その裏には様々な動物たちが隠れています。最後にSpotが見つかるまで、お母さんは「〇〇にいるのかしら・・?」という表現を繰り返しながら、家中を探し回ります。

様々な家具や動物(動物は絵だけの登場で、単語は本文には書かれていないので、必要であれば親が付け足す必要あり)が表現されていますので、ボキャブラリーを増やすためには非常に使いやすい一冊です。

また、「behind the door」「inside the clock」「under the lag」など、場所を表す前置詞が多く登場します。

『Where’s Spot?』で英単語を覚える

Animals(動物)

以下の動物が登場します。

  • Alligator
  • Bear
  • Snake
  • Hippopotamus
  • Bird
  • Lion
  • Monkey
  • Penguin
  • Turtle

注意点は、これらの動物は、絵に描かれていますが、単語が本文に登場しないという点です。

動物の絵が見えたら、動物の名前を付け足すようにすると良いでしょう。

家の場所・家具

  • basket
  • bed
  • box
  • clock
  • closet
  • door
  • piano
  • rag
  • stairs

場所を表す前置詞

  • behind
  • inside
  • in
  • under

『Where’s Spot?』で英文法・慣用表現を身につける

三人称 be動詞の肯定文・否定文・疑問文

「Is he …?」という表現が7回も登場します。

この疑問文に対する答えは、絵本の中では「No」の一言しか描かれていませんが、文章で答える習慣づけとして、以下のような表現にアレンジすると良いでしょう。

「”No”, Said 〇〇. He(Spot) is not here.」

「No, he isn’t … .」

物語の後半には、「He’s under the rag!」という表現も出てきます。

これで、三人称be動詞の肯定文・疑問文・否定文がカバーできます。

『Where’s Spot?』で6Csを身につける

『Where’s Spot?』では、Spotの居場所について、質問と答えが繰り返されます。

原文では、答えは「No」の一言しかありませんが、質問に対してフルセンテンス+@で答えるセリフに置き換えたほうが良いと思います。

質問に対して、しっかりとした文章で答えるのは、英語のコミュニケーションの基本です。これは日本語のコミュニケーションでも、個人的には意識していただきたいと思うポイントです。

「チョコレート好き?」

「うん。」

・・・幼児ならまだしも、人とコミュニケーションを取ろうとしている人の回答とは思えませんよね。文脈と関係のないことを言う必要はありませんが、好きな理由や、どのくらい好きかなど加えると、会話としての厚みが生まれます。

「うん、苦めのチョコレートが特に好き!」

応用親子あそび『Where’s Mommy’s purse』

家の中のモノを隠せる場所(何箇所か)に、色々なものを置いておく。そのうち一箇所に財布を置いて置く。「Where’s Mommy’s purse? Is it behind the TV?」「Is it under the sofa?」「Is it in the bathroom?」などと次々に質問し、質問をされた子どもがその場所を確認して回答する。「No it’s not. There is a cell phone behind the TV.」など、フルセンテンスで答えさせる。

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